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2017年3月24日 (金)

違う違う、コンクリート打ち放しってその描き方じゃないです

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(上の写真はコンクリートを流し込む前の型枠のようす)

あのですね、CGパースとかドラマのセットとか見ていると、部屋のインテリアとしてコンクリート打ち放しって頻繁にでてくるじゃないですか。

それがけっこう間違ってるので。気になっちゃったんです。
そもそも、あの打ち放しってやつは、飾りのためにああいう模様になってるわけじゃないんです。


image   線は合板の継ぎ目ラインで、穴はセパレータの穴…の痕跡です

コンクリートは型枠に流し込んで造ります。固まったら、型枠は外すのです。
ところで流し込む時に、型枠が膨らんじゃうほどの力がかかります。
そこで膨らみを防止するため、中にセパレータと呼ばれる部材を入れて型枠を中から引っ張るのです。
その留め具の痕跡が、あの特徴的な穴なのです。
     
image   天井と床には入りません

いちばん多い間違いはこれ。
ドラマや映画のセットでもかなりの率で入ってます。
天井と床には、あの穴状の痕跡は残りません。

だって天井と床は、コンクリートを型枠の上に流し込むだけでいいので。だから膨らみ防止で型枠を上下に引っ張る必要がありません。
つまりセパレータが不要なのです。
     
image   タイルじゃないよ

これもよくある間違い。超細かい。
おそらく、タイルのようなものだと思われてるのかもしれません。

あのラインは、型枠パネルの継ぎ目の線がコンクリートに転写されたもの。なので型枠パネルの大きさと同じになります。
ちなみに型枠の大きさは、ふつう600x1800とか900x1800とか。
つまりタタミくらいあります。
     
image   ビスやボルトじゃないんだよ

これも本当によく見かける間違い。

あの穴を、まるでビスやボルトのように四隅に開けちゃってるパターン。

あの穴は前述のセパレータ痕なので、膨らみを防止するためのもの。なので等間隔のピッチで入れないと、均等に型枠を保持できないのです。
ふつう450~600ピッチで入ります。
     

…というわけで、よくある間違いを紹介してみました。

街でコンクリート打ち放し建築をみかけたら、ぜひじっくり観察してみてください。

特に安藤忠雄さんの建築は、美しいコンクリート打ち放しのためにとてつもない気の使い方をされてることがわかります。ドアや窓の位置とか、コンセントの位置とか。

あとですね、たまにコンクリートなのに木目がうっすら出ている打ち放しがあるじゃないですか。最近だとデザインでわざとすることもあるのですが。 その昔、型枠に大型合板パネルが使えなかった頃に、細い木の板をびっしり並べて型枠にしていた時代があるのです。そのとき、木の板の木目がコンクリートの表面に転写されてしまったものですよ。これも探すとけっこう楽しい。

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