画用紙でつくる 白い立体切り紙
じつはこのお二人の本は以前にもレビューを書いたことがあるのです。 →(きりぬくブック あそべる、飾れる、ちいさな箱: カミノデザイン【kaminodesign】) 本をそのまま切り抜いて箱を作れる美しい本でした。 そして今回の本。 真っ白です。見事に最後まで真っ白なのです。 それでもぐいぐい写真に見入ってしまいます。型紙を眺めてしまいます。 これって紙の価値を高める作業ですよね。まるで彫刻のように見えるのです。 紙の陰影で、真っ白が真っ白じゃなくなる表情になってるのですよ。 B5サイズ版、でいいんでしょうか。型紙を掲載する本はサイズがとても重要で、特に今回のような壁に貼ったり飾ったりする作品の場合には、型紙レイアウトがとても難しいのです。 この本ではコピー機による拡大率が明示してあり、大きな作品も作れるようになっています。最大倍率150%ですから、B5の1.5倍でA3サイズに収まり、たとえばコンビニ等でもコピーしやすいよう配慮されています。 文字や季節の素材の壁面装飾、モビールやハコものなど作品は多岐にわたります。 部屋の案内プレートに使用した例なども掲載されていますが、額装しても美しいんじゃないでしょうかこれ。画用紙が手を加えることで装飾に変わるって凄いと思いませんか。まさに紙の価値を高める作業。 あとですね、折り筋をつけることが紙にとってダメージだっていう表現は新鮮でした。 なんだろう、まるで生命に感謝しながら食物をいただくようなやさしい表現だと思ったのです。 ちなみにこの本は、じつはプレゼント用として購入しました。 紙を切ることが大好きな高校一年生の女の子に。 ポイントは真っ白の美しい紙とセットでプレゼントにしたこと。 きっと二重に喜んでもらえると思うのですよ。 |
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