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2011年3月29日 (火)

フェリシモさんの箱

フェリシモさんのお届け箱って、ダンボールの世界ではもう革命的なグラフィックだったのです。一時期はあの模様が箱の内部、つまり裏側に印刷されていたこともありましたよね。開けて感動。

こちらの公式サイトでは、その箱についての詳細な説明がされています。→FELISSIMO 環境活動・調達・配送

これを読むと、その設計段階ですでに「届いた家庭でリメイクされる」ことが目的とされていることがわかります。大小合わせて35種類の箱がある、とも。

フェリシモさんでは今回の東日本大震災の被災者救援のため、約10万点の救援物資を送ることも表明されています。
FELISSIMO プレスリリース詳細
これから送られるぶんのその箱の中に、先日この記事でも紹介した
みかん箱タイプのダンボールがあればはさみ1本でつくれる避難所パーティション
の作り方を印刷したプリントが同封されることになったそうです。
このカラフルな箱が使用されるのかどうかはわかりませんが、ダンボールで被災された方達を勇気づけられるといいなあ。
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紙でできたもの」カテゴリの記事

コメント

>プリントが同封されることになったそうです。
すばらしいことですね。
物資を送られている他の団体も続くことになるかもしれませんね。
それに、もしこんなキレイなダンボールで送られるのなら、避難所の雰囲気も少しは明るいものになってくれるかもしれません。
デザインの持つ力を感じます。

投稿: Mcguffin | 2011年3月29日 (火) 13時56分

Mcguffinさんこんにちは。
私もデザインのチカラを信じています。

デザイナー自身がものを直接産み出すわけではないのだなあ、といつも思います。今回は特に距離がありますし。情報が届いて、作ってくれる人がいる。その過程のひとつひとつに、つながりやエネルギーを感じてしまいます。

投稿: kaminodesign | 2011年3月30日 (水) 09時41分

ちょっと思ったのですが、マゴクラさんが提案されているティッシュボックスの展開図などが、段ボール箱にはじめから印刷されていたら、面白くないですか?
デザインを工夫すれば、オモテ面に印刷されていても悪くないかもしれません。
強度に問題がなければ、印刷ではなく、ミシン目を入れておいてもいいかもしれません。
まあ、コストがどれぐらい余計にかかってしまうのかはわかりませんが。
カットせずに折り曲げだけで出来るリサイクルだと、手軽に加工できそうです。
リサイクルの仕方を積極的に提案することで、箱も目当ての一つとして買い物をする人が出て来たりしないでしょうか。

一般的に販売されてるダンボール箱にも、そういった工夫があると面白いかもしれません。
例えば、ちょっと加工したら、そのまま本棚になる段ボール箱とか。
被災地に荷物を送る際も、そういった段ボール箱だと、パーテーション以外にもいろんな用途で利用してもらえるかもしれません。

投稿: Mcguffin | 2011年3月31日 (木) 00時41分

はい、私たちも色んな機会に提案しているのですが、実現にはハードルがまだまだ高そうです。コストの問題はもちろんですが、ひとつには「展開図そのものが美しい」という認知がまだ広まっていないからかも知れません。箱は会社の顔ですからね。
というわけで一歩ずつ、一歩ずつです。

投稿: kaminodesign | 2011年3月31日 (木) 12時36分

こんにちは。

この記事、私も感動しました。本当に素晴らしい。
さらにMcguffinさんのコメント、
私も全く同じ事を考えています。
自分のコメントかと思ったくらい。

実現に向けて私も一歩一歩進めておりますので
ぜひ何かお手伝い出来ることがあれば協力させてください。

>「展開図そのものが美しい」…
そのあとのご見解も含めて同感です。

投稿: kosenkoji | 2011年4月26日 (火) 17時46分

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